motesaku's diary

気象”楽”者の「やってみなくちゃ分からない」 大科学実験

IAEA(国際原子力機関)による福嶋第一原発の現状に関する評価が5月に出ていました

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もっとニュースになっていいと思います.IAEA(国際原子力機関)による福嶋第一原発の現状に関する評価が5月に出ていました.評価できる点も本来やるべきことに対する助言も公正に淡々と示されていると思います.国内で隠してるとか,ウソだとか,デマだとかやりあう前に,こうした客観的評価を共有して,一致点を探していくことです.
 
国際原子力機関(IAEA)による東京電力(株)福島第一原発1~4号機の廃炉に向けた取組に関する第3回レビューの最終報告書を受領しました」
 
 
東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップに関するIAEA国際ピアレビューミッション
PDFファイル
 
 
"助言13: IAEAチームは、処理した汚染水を、80万m3の容量の地上タンクに貯蔵する現在の計画 は、良くても一時的な手段であり、より持続可能な解決策が必要であると考えている。従 って、本IAEAチームは、前回の廃炉ミッションにおける助言を改めて示す。
IAEAチームは、東京電力福島第一原発の汚染水管理に関して、持続可能な解決策を 見つけることが必要であると確信する。
 
そのためには、海洋への管理された放出の再開を 含め、全てのオプションを検討することが必要である。
 
東京電力には、意思決定で必要と なる科学的根拠を得るために、トリチウム及び他の残存核種を含んだ水を海洋へ放出する ことによって生じる、住民及び環境に対する潜在的な被ばく影響を評価することを助言す る。
 
最終的な意思決定のためには、東京電力原子力規制委員会中央政府福島県、地 元等を含む全ての関係者の関与が必要であることは明らかである。」
 
IAEAチームは、社会経済的な状況も考慮するとともに、放射性物質の放出が人間の健 康や環境を決して脅かすことがないよう包括的な監視プログラムを実施する必要性がある と考える。この点についてIAEAは、前述の包括的海洋監視プログラムの実施に関し、引 き続き支援する用意がある。"

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